ええええ人生

2児の父母育児雑記です。

完母と完ミはどちらを選ぶべき?!経験者は語る

完母と完ミ。出産した女性なら聞き慣れた単語だけど、僕ははじめなんのことだか分からなかった。

 

完母とは完全に母乳だけで赤子を育てること。完ミとは、ミルクだけ。なるほどなるほど。

 

僕の妻は、長男の時は完母、次男の時は完ミだったので、完母と完ミに関しては一家言あるという。今回は妻にゲストとしてコメントしてもらおうと思う。では妻さん、どうぞ。

 

妻「どうも妻です。」

 

完母と完ミについて、教えてもらえるということで、よろしくお願いします。

 

妻「完母完ミねー。どちらもメリットデメリットありますね。」

 

そうなのか。じゃあその辺詳しく。

 

妻「詳しく語る前に、はじめに言っておくと、私は完母でも完ミでも正直どっちでも良いと思ってるんだ。これから育児する人には、どちらのメリットもデメリットも分かった上で、どっちが自分に合ってるかを見極めて、なるべくストレスのない方を選んで欲しいと思ってます。」

 

やっぱり完母が基本なんじゃないの?

 

妻「出たそれ。そういう根拠のない思い込みが母親を追い詰めるんだよ。完母が基本なら、母乳出ない人はどうなるの?母乳だろうとミルクだろうと、子供は育つの。母乳が一番素晴らしいんだっていうプレッシャーは、まずなくなってほしいね」

 

すいません。

 

 

では母乳のメリットについて。

 

妻「一番のメリットはお金がかからないことね。ミルクはそれなりに毎月お金がかかる。これは完ミのところで触れるね。」

 

まぁ、そりゃそうだ。じゃあ、2つめのメリットは。

 

妻「あげたい時にすぐあげられること。ミルクは調乳に何分かかかるけど、母乳なら泣いたらサッとくわえさせることができる。秒ですわ。寒い冬も布団から出ずに添い乳で授乳できる。これはありがたいメリットだね」

 

なるほど。3つ目のメリットは。

 

妻「外出時の荷物が少なくて済む。ミルクだと哺乳瓶とミルク、お湯の入った水筒を余計に持ち運ばなきゃならないからね。」

 

4つ目は。

 

妻「痩せる。まぁ人それぞれなんだけど、私は妊娠前の体重から5キロ減ったよ。ご飯は漫画盛りで食べまくってたけど、それでも痩せた。」

 

じゃあ、デメリットは?

 

妻「これは本当に人それぞれなんだけど、痩せるのと同時に体調崩しましたね。母乳って血液だから、栄養がどんどん吸い取られるの。毎日1リットル献血してるようなもんだから。月一で風邪ひいて寝込んでました」

 

あれは辛かったね。

 

妻「母乳育児はお金がかからないってはじめに言ったけど、私に関して言えば、風邪ひいて病院にかかったり、栄養つけるために甘酒飲んだりしてた。そういう意味では、体調管理にお金がかかってました。」

 

 

 デメリット、2つ目は。

 

妻「1つ目と関連するけど、薬が飲めませんな。風邪ひいて病院に行っても、授乳しているならと弱めの薬を出されて、それが効かない効かない」

 

3つ目のデメリットは。

 

妻「母乳オンリーにしてたら、長男が哺乳瓶を拒否し始めてね。そしたら授乳は私じゃないとできなくなって、他人に長男を預けられなくなりましたね…出かけても2,3時間で戻って来ないといけない。これはけっこうキツかった。」

 

4つ目は?

 

妻「母乳には目盛りがないから、どのくらい飲んでるのか分からなかった。産院にいる時は、ベビースケール使ってだいたいどのくらい飲んでるか測ったりしたもんだけど。あとは、母乳の授乳って外ではできないから、外出時に授乳室を探すのも、地味に手間だったんだよね。」

 

なるほど。それで、次男の時は完ミにしたわけですか。

 

妻「とにかく体調不良が辛くてね。完母は私には向いてないなと思って、次男の時は完ミ寄りの混合から始めました」

 

じゃあ、今度は完ミのメリットを教えてください。

 

妻「一番のメリットは、私じゃない人が授乳できること。うちの長男は私が隣に寝ていないと起きることがあったんだけど、そういう時でも夫に、次男にミルクあげといて!って丸投げして、長男に添い寝できたのは有難かった。昼間も人に預けて外出できるしね。」

 

夜間授乳、僕も頑張りました。

 

妻「2つ目のメリットは、体調が維持できたことかな。風邪ひいてもガンガン薬飲めたから、ストレスがなかった。」

 

なるほど。

 

妻「完母のデメリットの裏返しになるけど、どのくらいの量を飲んでるか把握できるのも、完ミのメリットだよね。授乳室じゃないところでもミルクならあげられるから、ファミレスなんかでも店員さんに一声、ミルクあげてもいいですかって聞けばそれでオッケー。断られたことないなぁ」

 

じゃあ、デメリットは?

 

妻「やっぱりお金はかかったなぁ。ミルクははじめ、産院で勧められたE赤ちゃんを使ってました。」

 

 うんうん。これは、アレルギーになりにくいミルクだと言われてるみたいね。

 

妻「新生児のうちはなるべく良いものをあげたいと思って奮発してた(笑)。ちょっとお高めなので、3か月くらいから、ほほえみに切り替えました。」

 

 

明治 ほほえみ 800G

明治 ほほえみ 800G

 

 ほほえみは、個包装のキューブタイプもあって、外出時には持ち歩きに便利なので重宝してたね。

 

 

 妻「一番飲んでた時期は7か月以降かな。だいたい1週間でほほえみの800グラムの缶が一缶なくなるから、一缶2000円計算で、月に8000円から10000円くらいかかってた。」

 

2つ目のデメリットは。

 

妻「調乳に時間かかるよね。慣れた頃でも、お湯を沸かしてミルクをはかって、お湯入れて冷ましたら早くても5分かかる。途中からお湯半分に、残り半分は純水を入れて冷ますテクを使ってました」

 

 

ベビーのじかん 赤ちゃんの純水 2L×6本

ベビーのじかん 赤ちゃんの純水 2L×6本

 

 それでも3分はかかってたよね。

 

妻「冬の夜間授乳は寒いし、布団から出なきゃいけないのは辛かった」

 

デメリット、他には。

 

妻「完母のメリットの裏返しですね。外出時の荷物が増えるとか。」

 

痩せないとか?

 

妻「それも人それぞれだね!」

 

 

 

色々聞いてみたけど、どちらもメリットデメリットあるんだね。妻はとにかく完母に耐えられる体じゃなかったとボヤいていたけど、体調さえ保てるならやっぱり母乳がいいんじゃないの?母乳だと赤ちゃんは風邪をひきにくくなるとか、言わない?

 

妻「それも因果関係ないと思うよ。うちの長男次男見てても、どっちの方が体が強いとか、今のところない。」

 

そもそも最初完母にしたのって、何か理由があったの?

 

妻「それがねー、産院で、小児科検診の時にお医者さんに、『ミルクは牛の乳だから、人の赤ちゃんには母乳をあげましょうね』って言われたり、1か月検診の時に『母乳がよく出てるみたいだからもうミルクは足さなくて大丈夫、優秀優秀!』とおだてられたりとかしたんだよね」

 

産院は母乳育児を推奨してるのか。

 

妻「私の周りの話を聞く限りでは、そういうところが多いかもしれない。でも、ミルクでいきたいと言えば反対しない助産師さんもいるよ。次男を産んだ産院がそうだった」

 

意思を尊重してくれるのは有り難いね。

 

妻「私が一番感じてるのは、むやみに母乳育児を押し付けるのはやめてほしいってことかな。初めての出産だと、女性は完母と完ミのどっちにしようと悩まない人が多いかもしれない。母乳が出れば完母にするし、出なければミルクにするんだと思う。でも、私のように母乳は出たけど、それゆえに完母になって体調崩しまくってキツイ思いをする人もいるのね。こればかりは経験してみないと分からないから何とも言えないけど、まず完母と完ミ、両方にメリットデメリットありますよ、その上でどっちを選択したいですかっていう入り方があってもいいのかなぁって思うんだ」

 

そういう説明って、産院ではされないの?

 

妻「私が入院した産院2つでは、どちらもなかったかなぁ」

 

じゃあ、女性はその辺りのことを知る機会がないんだ。

 

妻「経産婦の友達に教えてもらわない限りはないんじゃないかな。母乳が出る出ない、体調が維持できるできないって、本当に個人差あるからね。今回こうして私の経験を語ることで、これから出産する女性に少しでも参考になればなって思います」

 

妻さん、ありがとうございました。